私は、医者のように直接治療を施しているわけではない。しかし、医療環境を整え、適切な知識を普及することで、母子の健康、そしてその後の子供たちの成長に役立つよう支援している。今日生きることの心配をせずに済む子供たちが、一人でも増えてほしいと願っている。
その一方で、この現場での活動は決してゴールではないと思っている。この経験を通じて生まれた新たな思いを行動に移すことが、私の次なる目標である。そう背中を押してくれたのは、目をキラキラ輝かせ、明日への希望を持ってやまない、この国で出会ったたくさんの子供たち、そしてその健やかな成長を望むお母さんたちである。(文:ワールド・ビジョン・ジャパン 原田真梨/撮影:ワールド・ビジョン・ジャパン/SANKEI EXPRESS)