舞台で夫婦初共演
人間模様を味わい深く描く串田作品の稽古場では、演劇的な常識にとらわれず、これまでの経験や、見てきたものなど、丸ごと試されるような感じがある。力の抜けた、けだるいフラッパーの雰囲気を出すのも、意外と難しい。個性的な共演者たちが試行錯誤する姿にも刺激を受け「今はいろいろ試してみよう、いろいろ失敗してみよう、ってパワーをもらっています」「うまくやろうという欲は捨てて…」と話す横顔が、不器用だけれど生き生きと輝くフラッパーたちに重なる。
「ジャズ・エイジ」と呼ばれた時代が舞台だけあり、生バンドによる約30曲が全編を彩る。大東や串田、新聞記者役の石丸幹二ら俳優も劇中のバンド「オーケストラ“ラ・リベルテ”」で管楽器を鳴らす。バンドを率いる音楽監督は、松の夫・佐橋佳幸(52)とDr.KyOn(56)のユニット「ダージリン」。舞台で夫婦初共演となる。