ソチ冬季五輪の開会式に先立って競技が始まった、新種目のスノーボード・スロープスタイル男子予選で高く舞う角野友基(かどの・ゆうき)選手。コースにはロシア名物のマトリョーシカ人形が障害物として設置された=2014年2月6日、ロシア・ソチ(古厩正樹撮影)【拡大】
ソチに設置されたテロ対策など治安機関の拠点に詰める当局者は「部屋には自爆テロを起こす可能性がある指名手配者の顔写真が何枚も貼られている。彼らを“無力化”するたびに写真にバツ印を付けるが、すぐに新たな顔が増える」と共同通信に明かした。「無力化」とは殺害を意味する内部用語だ。ソチ五輪では約4万人の治安部隊員が動員されているが、当局者は「武装勢力や潜在的な自爆テロ犯に対しては、拘束ではなく最初から無力化で対処するしかない」と語った。
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一方、米メディアによると、米国土安全保障省当局者は「米国を標的とした具体的なテロ計画などが発覚したわけではないが、『信頼できる筋』からの情報によって、機内に持ち込まれる練り歯磨きや化粧品のチューブに爆発物が仕込まれる可能性があることが分かった」として警鐘を発した。ソチ五輪のテロ情報をめぐっては、米国家テロ対策センターのマシュー・オルセン所長(51)が(2月)4日の下院情報特別委員会で「具体的な脅威の情報が複数ある」と証言。五輪会場より、ソチ周辺の方が危険だとの見方も示している。
プーチン大統領は(2月)5日、ソチで内外の記者団に対し、テロの懸念について「世界各国が最も積極的な形でロシアに協力している」と述べ、治安対策は万全との認識を示した。ロシアの対外的な信用が問われる大会が幕を開けた。(SANKEI EXPRESS (動画))