2014年ソチ冬季五輪会場。競技は、ロシア・ソチの市街地から約40キロ南東にある黒海沿岸の「アドレル」と、アドレルから約45キロ離れた山岳地域の会場「クラースナヤ・パリャーナ」の2カ所で実施。(C)Google【拡大】
2月6日行われたソチ冬季五輪の女子モーグル予選1回目で、5大会連続出場の上村愛子(北野建設)が21.01点の7位で上位10人に入り、8日に行われる決勝への進出を決めた。
大小のコブが不規則に続く難コースを冷静に滑走した。最後と位置づける5度目の五輪の予選はミスを最小限に抑える滑りで決勝進出を決め、「通過できたことは自分にとってプラス」と話した。
公式練習ではコブの攻略に時間を割いた。「どのラインがいいのか。このターンでいいのか」と考えた末に取った作戦は攻めつつも安全に、だった。スタート直後はスムーズにスピードに乗ったが、第1エアの着地後に後傾姿勢になってスキーが暴れる場面もあった。全体の4位のタイムにも「ちょっと遅かった」と納得していない。
18歳で初出場した1998年長野大会以降、五輪では毎回気持ちよく滑ってきたという。楽しみにしていたソチのコースは細かな斜度変化への対応もあり、リズムが良くなかった。「すごく難しいのを作ってくれた」と苦笑いした。