大阪市長の辞表を提出する前に、囲み取材に応じる橋下(はしもと)徹氏(右端)=2014年2月7日、大阪市北区(松永渉平撮影)【拡大】
維新は原発政策などで「東西」の溝があるが、橋下氏は出直し選のことで頭はいっぱいだ。維新内は今後、保守色が強い石原氏ら旧太陽の党系が相対的に影響力を増すことが予想される。渡辺氏は橋下氏を敵視しており、橋下氏のいぬ間に、石原氏に接近することで、維新を分裂させようとしているようにも見える。
渡辺、石原両氏が距離を縮める背景には、結いの党の存在を抜きにして語ることもできない。結(ゆ)いの党はみんなの党を分裂して結党しただけあって、渡辺氏と結いの江田憲司代表は対立した関係でしかない。石原氏は、結いを「護憲政党だ」と言って嫌っており、橋下氏主導で合流をにらみ維新が結いと進めている政策協議を、苦々しく思っている。
一連の流れから見えてくるのは、「責任野党」と「再編派野党」への二分化だ。現在、再編派に勢いはなく、まるでワンサイドゲーム。5日の参院予算委員会で首相は余裕たっぷりにこう語った。
「野党はただ単に政権をとることのみに汲々(きゅうきゅう)として、政局を作ることだけを考え、政策的な議論をおろそかにしてはならない」(坂井広志/SANKEI EXPRESS (動画))