昨年11月6日、北京で軍幹部と握手を交わす習近平国家主席(党総書記)。この日、習氏は必ず勝利する強い軍隊の実現を呼び掛けたが、「弱兵」が中国軍に染みついた軍柄だ(新華社=共同)【拡大】
弱い割に残虐
2012年12月には、たまりかねた習近平総書記(60)が「軍内の職権売買や汚職・腐敗」を批判し「このままで本当に戦争ができるのか」と糾弾。「東京を火の海にする」など好戦的暴言で呆れられる羅援少将も13年5月「開戦を待たずに負けてしまう」と、珍しく泣きを入れた。重要な中長期政策を検討する第18期中央委員会第3回総会(13年11月)では、軍の腐敗撲滅運動を宣言した。
儒教書の《論語》にはじまり、歴史小説の《水滸伝》《三国志演義》でも腐敗は強い憤怒の対象だった。裏返せば、腐敗は中国歴代王朝→共産党が熟成・発酵させてきた伝統・文化。腐臭は「軍柄」に宿痾として取り憑き、除染は絶対不可能だ。
第二次国共内戦(1946~49年)で、共産党は腐敗した国民党に嫌気が差した国民の支持で勝利する。その共産党率いる中国軍が、腐り果てて自滅する皮肉は大歓迎する。反日/対日戦鼓舞で、政官軍の引き締めを企む謀も迷惑至極ではあるが。