商品化の依頼も多くあるのですが「工芸品」としての自負は、同じものをたくさん作ることには結びつかないのです。そんな中、ある香りのブランドとのコラボレーションが実現しました。手のひらに収まる丸形の一輪挿しがアロマのディフューザーに変身をしたのです。以前から要望のあった大きさの器たちに金指さんも満足顔。柔軟な感性はさまざまな要望も受け止め、形にしていくのでしょう。
その感性は素材にも生かされています。木質の堅いものを選ぶ寄木にあえて柔らかな杉を選んだ箱は、しっとりと吸いつくような肌触り。他の素材とは一線を画すぬくもりを伝えてきます。間伐した杉を使った「eco」な発想は時流にのり、広がるのではと思うのですが、感性と技術と効率のバランスはなかなか難しく「他の人はやらないよ」というのは、とても残念でなりません。
最近では地元の小学校で、植林→伐採→加工という過程を教える教室を担当し、自然を大切に共存していく考え方を教えているのだそうです。73歳という年齢を感じさせず、常にチャレンジを忘れない、すてきな先生に教えを受けた子供たちが、伝統と革新を温め未来にどうつなげていくのかが楽しみです。(SANKEI EXPRESS (動画))