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【逍遥の児】飛躍誓うボブスレー日本代表 (1/2ページ)

2014.2.11 10:35

2014年ソチ冬季五輪会場。競技は、ロシア・ソチの市街地から約40キロ南東にある黒海沿岸の「アドレル」と、アドレルから約45キロ離れた山岳地域の会場「クラースナヤ・パリャーナ」の2カ所で実施。(C)Google

2014年ソチ冬季五輪会場。競技は、ロシア・ソチの市街地から約40キロ南東にある黒海沿岸の「アドレル」と、アドレルから約45キロ離れた山岳地域の会場「クラースナヤ・パリャーナ」の2カ所で実施。(C)Google【拡大】

  • ロシア・ソチ市と、クラスノダール地方
  • ソチ五輪(冬季)=2014年2月6日~2月23日、ロシア・ソチ

 「氷上のF1」と呼ばれるボブスレー。時速約130キロのスピードで疾走し、100分の1秒を競う。ソチ五輪日本代表、鈴木寛(ひろし)選手(40)=北野建設=と会った。青いネクタイ。灰色のブレザー。胸には日の丸。笑顔が絶えない。明るい選手だ。

 北海道出身。中学・高校時代は陸上競技や野球で活躍。雪上競技とは縁がなかったという。

 仙台大学に進学した。高校時代の野球部の先輩が大学にいた。ボブスレー部員だった。先輩に誘われた。

 「おまえ、足が速いし、ボブスレーやってみないか」

 初めての体験だった。新幹線のような流線形のそり。スタート地点。全速力で走って初速を上げ、そりに飛び乗る。ハンドルを操作して氷のコース(約1500メートル)を猛スピードで滑走する。操作を誤れば、危険だ。ひどいときはコースを飛び出してそりがひっくり返ることもある。

 ――初めて乗ったとき、恐怖感はなかったですか

 「なかったですね。怖いとか、感じなかった。必死でしたから」

ボブスレー・鈴木寛 全日本選手権2人乗りでは12連覇

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