韓国のポン・ジュノ監督(44)が、クリス・エバンス(32)、ティルダ・スウィントン(53)、オクタビア・スペンサー(43)ら欧米の豪華キャストを迎え、SF作品「スノーピアサー」を初めて英語で撮った。本作でも、さまざまな形でむき出しにされる人間の本性をこれでもかとばかりに提示した。言葉の壁については、身ぶり手ぶりで指示したこともあったが、「ちゃんと乗り越えられましたし、言葉の壁を恐れる必要もない。たとえスタッフが外国人であったとしても、しっかりと脚本の真意を理解してくれれば、影響はありません」と振り返った。
普通の人が立ち向かう
2014年、地球温暖化を防止しようと、世界中で「CW-7」と呼ばれる薬品が散布されるが、逆に地球に氷河期を招いてしまう。数十年後、かろうじて生き延びた人々は、猛スピードで地球上を疾走する「スノーピアサー」と呼ばれる列車の中で暮らしていた。列車には厳格な“カースト”制度が存在した。列車の前方にはわずか数%しかいない上流階級が暮らし、食堂車に備え付けのすし店で握りを食べ、高い酒を飲み、高級な肉でステーキを調理したりと、ぜいたくの限りを尽くす一方、後方の車両には人口の大部分を占める貧しい人々がすし詰めにされ、水も満足に飲めない状況となっていた。そんな中、カーティス(エバンス)は革命を起こそうと、仲間と一緒に前方車両を目指すのだが…。