手にした最高のご褒美に「なんという素晴らしい一日だ」。表彰台で栄光を体いっぱいに受け止めるように後ろへのけぞり、ゆっくりとガッツポーズをつくった。
≪「成功したのは2度目」 ママ強し≫
2月14日行われたフリースタイルスキー女子エアリアルは34歳のアラ・チュペル(ベラルーシ)が決勝3回目に98.01点をマークして初の金メダルを獲得した。徐夢桃(中国)が83.50点で2位、前回バンクーバー大会を制したリディア・ラッシラ(オーストラリア)が72.12点で3位だった。
4月に35歳になるチュペルは、五輪のフリースタイルスキーの最年長優勝者となった。一時は休養し、出産も経験したベテランは「メダルのために現役に復帰した。夢がかなった」と喜んだ。
予選をぎりぎりで通過し、上位が勝ち残る方式の決勝では最後の3回目に後方3回宙返り3回ひねりをきれいに決めた。ライバルたちは、さらに高難度の技に挑んで着地を乱した。頂点に立ち「あの技を成功させたのは人生で2度目。ガッツとパワーを発揮できた」と元気いっぱいだった。(共同/SANKEI EXPRESS (動画))