プリミティブな歌声
もうひとりの注目株は、女性シンガー・ソングライターであるママニ・ケイタ。1980年代からサリフ・ケイタのバック・コーラスを務めながら世界中を回り、その後パリへ移住。2002年にはギタリストのマルク・ミネリとの連名で、ジャズやクラブサウンドを取り入れたアルバム「エレクトリック・バマコ」を発表して話題を呼んだ。最新作「カヌ」ではバンジョーの祖先ともいわれている民族楽器ンゴーニを取り入れ、トラディショナルなサウンドにアプローチしつつもエレキギターなどを加えてコンテンポラリーなアフロポップを作り上げている。そしてなによりも彼女の躍動するプリミティブな歌声に魅了される傑作だ。マリという国の豊潤な音楽シーンを体感できるアルバムといってもいいだろう。(音楽&旅ライター 栗本斉(ひとし)/SANKEI EXPRESS (動画))