2014年度_家計負担増のモデルケース=2014年2月27日現在、※みずほ総合研究所の試算【拡大】
駆け込み需要、拡大
一方で、消費税増税が近づく中、住宅や自動車を中心とした高額商品のほか、家電や日用品など幅広い商品に駆け込み需要が広がっている。増税後の反動減を見込むメーカー各社は、足元の特需を取り込もうと急ピッチで増産している。
日本電機工業会(JEMA)によると、白物家電の1月の国内出荷額は前年同月比34.7%増。中でも冷蔵庫は82.7%の大幅増で、パナソニックの担当者は「(増税の影響が大きい)大容量の商品、特に最上位機種の売れ行きが好調」と話す。
電子情報技術産業協会(JEITA)の調べでは、パソコンの国内出荷台数も1月まで4カ月連続で2桁増が続く。自動車も主要8社の1月の国内生産台数は前年同月比14.7%増えた。一部の人気車種は3月末までに納車が間に合わない状態となっている。
3月は日用品や食品の駆け込み需要も拡大するとみられる。スーパー各社はまとめ買いに対応したセールを実施、メーカー側も生産に追われている。