するとその日の昇太師匠の高座でこんなふうに言われました。「花緑さんが駅降りた途端に興奮してうるさいんですよ。でも地元の人間に言わせれば、富士山なんて別にね…ああ~明日は雨かな?とか明日のお天気の予報の足しにしてるくらいで、そんな見るたびに、ああっ! 富士山だー!!! なんていちいち感動してたら地元は身が持たない。もう毎日ドキドキしてたら生きていけません!」と。お客さん大爆笑! よくぞ言ってくれた昇太! という感じで見事に地元のお客さんの心をつかんでいました。
僕は富士山の近くに住んでいる人々を羨ましく思っていましたが、どうやらそうでもなさそうでした!
思いはより強まり深まる
東京を江戸といった時代から富士山は信仰の対象であり、人々の憧れでした。もちろん今でもそれは変わらないでしょう。昨年、世界文化遺産になり、見る人々の思いはより強まり深まったと思います。
人間には「ああ~かなわない」と思うような圧倒的な存在を求める気持ちがあると思います。