欧州自動車市場に薄日が差してきた。ユーロ圏景気にやや勢いが出始め、販売が回復しているためだ。3月4日に開幕したジュネーブ国際自動車ショーで各社が披露したのは、実用的な小型車や、世界的に人気のスポーツ用多目的車(SUV)など、近い将来の市場投入を見据えたモデルだ。ただ、欧州の失業率は依然として最悪の水準で販売競争も激しい。緊張が高まるウクライナ情勢も販売を失速させかねず、予断を許さない状況が続く。
販売 5カ月連続上昇
「年末に向けて回復していく。ただ、米国、中国とは違って回復は緩やかな曲線を描く」
日産自動車のアンディー・パーマー副社長は欧州自動車市場をこう分析する。
自動車市場調査会社JATOによると、欧州30カ国の自動車販売台数は、2007年の1600万台をピークに減少の一途をたどり、昨年は約1235万台まで落ち込んだ。