現在、約1000億ドルの米たばこ市場のうち電子たばこは、1~2%にとどまっているが、10年後には紙巻きたばこを上回るとの試算もあり、急成長が見込まれている。
問題なのは、高校生の間で、「おしゃれでかっこいい」と電子たばこがブームになり、未成年者の喫煙が急増していることだ。メーカー側もメロンやブルーベリーといった若者向けの味わいの製品を売り出している。
このため、若者たちが自覚のないまま“ニコチン依存症”となり、いずれ紙巻きたばこの喫煙者になってしまうと懸念されている。NYのクリスティン・クイン市議会議長は「本格的な喫煙のきっかけとなる」と主張する。
業界は反発
縮小一途の紙巻きたばこに代わる救世主と期待してきた、たばこ業界にとって、規制強化は大打撃だ。最大手メーカーのNJOYは5日、ロサンゼルス市議会の可決について、「科学的根拠に基づかない決定だ」と、反発した。