2014年ソチ冬季五輪会場。競技は、ロシア・ソチの市街地から約40キロ南東にある黒海沿岸の「アドレル」と、アドレルから約45キロ離れた山岳地域の会場「クラースナヤ・パリャーナ」の2カ所で実施。(C)Google【拡大】
その中で出場切符を手にした選手たちには本番で今ある力をすべて出し切ってほしいと心から願っています。パラリンピックの選手たちも日本や海外の事前合宿地で、ソチ五輪をテレビで見ていたことと思います。戦う選手たちに感情移入し、同じような心境でその場に立つような感覚になったのではないでしょうか。パラリンピックの協議会場も五輪と同じで、より鮮明なイメージトレーニングにもなり、一気に緊張感が高まっていったと思います。
なるべく間を空けずに
一方で、少し残念な思いもあります。ソチ五輪が閉幕したのが先月(2月)23日。間髪入れず五輪の熱もそのままに、パラリンピックが始まればどんなによかったでしょう。選手にとってももちろんですが、応援する世界中の人にとっても、パラリンピック・ムーブメントにとっても、なるべく間を空けずにパラリンピックを開催した方がいいと私は思いました。
五輪の前にパラリンピックを開催する大会だって、あっていいと思っています。もっと言えば、ソチ五輪の閉会式で、4年後の開催地である韓国・平昌へバトンを渡し、聖火が消されました。この聖火を一度消すのではなく、パラリンピックが終わるまで灯し続けることはできないのでしょうか。