チームは、宇宙が生まれた38万年後に放たれた光の名残である「宇宙背景放射」と呼ばれる電波を、南極に設置した「BICEP2望遠鏡」で詳しく観測し分析した。その結果、宇宙初期の急膨張によって出た重力波が、背景放射の光に影響を与え、光に特定のパターンを生じさせていることを初めて発見。間接的に重力波の存在を確認したとしている。
チームは重力波の強さも測定。重力波を発生させた急膨張のエネルギーを計算するのにつながり、宇宙が始まった瞬間に何が起きたかをこれまでにないほど正確に知ることができるという。
インフレーション理論は1980年代初めに、佐藤氏や米国のアラン・グース博士がそれぞれ提唱した。佐藤氏は18日、都内で会見し、「30年の技術の進歩によって桁違いの性能で観測することが可能になった。インフレーションによる重力波の発見にはほぼ成功したのではないかと思う」と喜んだ。