今季開幕戦のダイキンオーキッドでは、O・サタヤ(タイ)が首位でホールアウトし、2打差で迎えた最終18番ロングの2打目、森田は残り246ヤードの2打目でバッグからドライバーを抜いた。
通常、ドライバーはティーアップなしに使用することはない。地面にあるボールを直(じか)にドライバーで打つことを、「直ドラ」と呼ぶ。男子ではまれに目にすることもあるが、女子で試みる選手はまずいない。
森田の直ドラは逆風に押し返され、わずかにグリーン手前に落ちたが、大きな拍手を浴びた。その勝負根性とともに、ギャラリーを喜ばせたのは、ある種のちゃめっ気でもあったのだろう。
昨季は最終戦最終ホールまで横峯さくらと賞金女王を激しく争った。そこを勝ち抜いた経験と自信が、今季を支える。愛される女王は3戦目の今季初勝利で、2年連続の戴冠に弾みをつけた。日本選手の連続女王は、2000年から6連覇の不動裕理以降、生まれていない。森田は師匠の岡本綾子に「人ができることは自分もできる」と、ハッパをかけられているのだという。