英国の老舗ＢＢ＆Ｒ日本支社開設５周年を記念して　青木冨美子

　【ワインのこころ】

　１６９８年創業のベリー・ブラザーズ＆ラッド（ＢＢ＆Ｒ）は、英国で最も長い歴史を有するワイン＆スピリッツ商です。エドワード７世の時代に王室御用達となり、現在、エリザベス女王とチャールズ皇太子から御用達指定を受けている名門で、アジアでのビジネス拡大のため、日本支社（支店）も開設されています。

　先日その５周年を記念し、マスター・オブ・ワイン（ＭＷ）のジャスパー・モリスＭＷが来日し、顧客を対象にした祝賀会と試飲会を行いました。ＭＷはワイン界最高権威の資格で世界に３００名ほどしかいません。

　ＢＢ＆ＲにはそのＭＷが８名も在籍しています。これは他社にはない最大メリットです。モリス氏の場合は１９８１年にご自身が興したワイン専門輸入会社が９３年ＢＢ＆Ｒによって買収された経緯からワイン・バイイングにかかわることになり、いまではブルゴーニュワイン・ディレクター職に就いています。彼は『ブルゴーニュワイン大全（白水社刊）』の著者としても知られており、３０年近く、ブルゴ－ニュに住んでいるので、現地生産者からの信頼も厚く、新人発掘にも力を入れているモリスＭＷの情報は手堅いです。

　ＢＢ＆Ｒが扱うワインの購入はインターネットや電話で注文する形式で、ＵＲＬはｗｗｗ．ｂｂｒ．ｃｏ．ｊｐ／です。歴史と伝統に裏打ちされたＢＢ＆Ｒのサイトを一度検索してみてください。（ワインジャーナリスト　青木冨美子／ＳＡＮＫＥＩ　ＥＸＰＲＥＳＳ）