ほとんどの人が経験したであろう「受験」。愛らしいイラストとコミカルかつ叙情性に満ちたセリフ回しが、ティーンエージャーの頃に抱いていた不安や焦燥、そして将来へのワクワクを思い出させてくれる。「受験のテクニック本ではなく、人とどういうふうに関わってきたかとか、モチベーションをどうやって保ってきたかとか。自分語りでも自己啓発本でもなく、誰にでも届けることができる『物語』として書きました。1年弱ぐらいかかって、東大受験より大変だった(笑)」
思い切りよく飛び込む
人気ファッション誌『spoon.』をはじめとした媒体に、イラストやエッセー、コラムなどを執筆する。「憧れの雑誌に執筆できた。あの頃抱いていた妄想の一部にいるのかな、と思う」
きっかけはある出会いだった。「よく通っていたカフェに、spoon.の編集長も来ていたんです。そこで、今まで書きためていたイラストや文章を見てもらった」。進学校とはいえない学校に通いながらも東大受験を決めたことにも共通するが、気後れせずに飛び込む思い切りのよさが、シンデレラストーリーを実現させた。「自信があるわけではない。でもだからこそ、失うものもない。ここでいかないと何にもならない!と飛び込んでしまいます」