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「欧州と親密になれ」 最強パンダ外交官の使命 習主席、ベルギーで“視察” (3/3ページ)

2014.4.1 00:02

ベルギー・首都ブリュッセル

ベルギー・首都ブリュッセル【拡大】

 ただ、パンダの受け入れ先をめぐって、南部のパイリダエザ自然公園に決まったことに、国内最古の歴史を誇るアントワープ動物園がある北部が猛反発。ベルギーではもともと、フランス語圏の南部とオランダ語圏の北部が対立しており、険悪な関係を一層悪化させたといういわくがある。

 中国は、対米国戦略の一環としても、EUとの経済関係強化を重視しており、習主席は自由貿易協定(FTA)の締結などに意欲を燃やしている。習主席は「広範なイメージを描くべきで、それがひいては中国だけでなく欧州の利益につながる」と語り、締結を呼び掛けた。

 ただ、中国とEUの間では、ワインや太陽電池パネルの貿易をめぐる対立が勃発しており、交渉は一筋縄ではいきそうもない。

 「パンダの貸与は、ベルギーだけでなく、EU全体との関係緊密化を図る中国の意思を示している」

 ベルギー公共テレビは、習主席の視察をこう解説し、その狙いを見透かした。(SANKEI EXPRESS

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