≪第3次メルケル政権、閣僚人事発表≫
ドイツのアンゲラ・メルケル首相(59)は12月15日、第3次メルケル政権の閣僚人事を発表し、婦人科医の資格を持つ7児の母親、ウルズラ・フォンデアライエン労働社会相(55)を女性初の国防相に指名した。ドイツに女性の国防相が誕生するのは初めて。政治家としての資質に加え、テレビ向きのルックスの良さと雄弁さで知られ、42歳で政界入りしたにもかかわらず頭角を現した。首相とは女性の権利に絡む問題で激しく対立したこともあるが信頼は絶大で、現地メディアはメルケル首相の有力後継者と報じている。
英・仏語話す国際派
「彼女は常に社会政策とともに国際問題に関心を持っていた。非常にエキサイティングで挑戦的な任務に取り組むことになるが、彼女は非常にうまくこなすと確信している」。メルケル首相は15日、ベルリンで開いた会見で、フォンデアライエン氏への期待感をこう表明した。