しかしメルケル首相はフォンデアライエン氏の高い人気が今後、女性票の獲得につながると判断し、国防相への起用に踏み切ったとみられる。ドイツの週刊誌シュピーゲル(電子版)は「今回の起用で彼女はCDU内でプリンセスの役割を演じることになるだろう」と報じ、次世代のドイツ保守政治の中核を担う人物になると指摘した。
それだけにフォンデアライエン氏に課せられた任務は厳しい。まずは前任者たちが失墜させた国防相のイメージ回復だ。
フランツ・ヨーゼフ・ユング氏(64)は、国防相当時の09年9月、ドイツ連邦軍が中東アフガニスタンで引き起こした誤爆事件で連邦議会に虚偽報告していたことが分かり、直後に引責辞任。後任のカール=テオドール・ツー・グッテンベルク氏(42)も論文盗用が発覚して11年3月に辞任した。また、アフガニスタンに派兵している4500人を14年末までに撤退させるという難題も待ち構える。
しかし、地元紙のコラムニストが15日「彼女を知っている人は、彼女が困難な仕事をやり遂げるタフさを持っていることを知っている」と評するなど、ドイツ国内では彼女の手腕に期待する声があがっている。(SANKEI EXPRESS)