調査捕鯨訴訟の主な争点=2014年3月31日、オランダ・ハーグの国際司法裁判所、※裁判官16人(反捕鯨国の出身者10人(オーストラリア含む)、捕鯨支持国の出身4人(日本は小和田恒(ひさし)氏含む)、残り2人の出身国はIWC(国際捕鯨委員会)に加盟していない)【拡大】
≪裁判官16人 反捕鯨国出身が10人≫
南極海での日本の調査捕鯨を停止するよう命じる判決を言い渡した国際司法裁判所の裁判官16人は、多数が反捕鯨国の出身だった。裁判官は国際法に従い独立して判断するのが原則。反捕鯨国フランスの裁判官は判決に反対した。
日本捕鯨協会や水産庁によると、16人のうち国際捕鯨委員会(IWC)で反捕鯨の国の出身者はオーストラリアを含め10人。日本の小和田恒(ひさし)氏ら4人が捕鯨支持国出身で、残り2人の出身国はIWCに加盟していない。
判決には12人が賛成し、捕鯨支持国のロシアと中国出身の裁判官も含まれる。反対した4人は、小和田氏とフランス人の裁判官のほか、捕鯨支持国のモロッコ出身の裁判官と、IWCに加盟していないソマリア出身の裁判官だった。
裁判官は通常15人だが、今回は当事国である日本の小和田氏が含まれるため、オーストラリアが自国の特任裁判官を任命し、16人となった。(共同/SANKEI EXPRESS)