「僕だって日々、八方塞がりな状況を山ほど抱えています。常に何かに追いつめられている感じですね。映画だから分かりやすく描かれていますが、今は追いつめられた状況が見えにくい時代だと思うんです。例えば、自分はどうやって生きていくべきなのかといった問いかけです」。欲しいと思ったものはあらかた手に入る現代の日本にあって、大東が大切に考えているのは、「いかに自分だけにしか手に入れられない、かけがえのないものを見つけていくかということ」。それが八方塞がりを打開する特効薬だと考えている。
むしろ、自分を追い詰めるぐらいでなければいけないとも思えるそうだ。「自分を追い詰めなければ、仕事をしていても面白くないでしょう。ただ誰でもできる仕事を普通にこなしていったとしても、誰もそんな人を尊敬しないし、僕はそんな人と一緒に仕事したくはありませんよ」。公開中。(文:高橋天地(たかくに)/撮影:伴龍二/SANKEI EXPRESS)
■だいとう・しゅんすけ 1986年3月13日、大阪府生まれ。モデル、俳優。日本テレビ系「野ブタ。をプロデュース」でデビュー。映画の主な出演作は、2007年「岸和田少年愚連隊」、07、09年「クローズ ZERO」シリーズ、08年「リアル鬼ごっこ」、12年「逆転裁判」、13年「自分の事ばかりで情けなくなるよ」「白ゆき姫殺人事件」など。