AP通信やフランス通信(AFP)などによると、ソーラー・インパルス2は、翼と胴体に装着した約1万7000個の太陽電池パネルで起こした電気を動力源とする1人乗りのプロペラ機。時速140キロで飛行し、夜間用の蓄電池も備えており、故障しない限り飛び続けられる。
飛行性能を高めるため、両翼を初号機よりも8メートル長い72メートルに伸ばした。これは史上最大の旅客機といわれる総2階建てのエアバスA380に匹敵する。一方で、重量はわずか2.3トンと、A380の100分の1しかない。1平方メートル当たり約25グラムの炭素繊維を使用することで超軽量化を図った。
来年4月にも出発
世界一周飛行は、気象条件が最適となる来年4月から7月の間の時期に、ペルシャ湾から東に向けて飛び立つという。
パイロットは、ピカール社長とボルシュベルクCEOが自ら務める。ピカール氏は1999年に気球による初の無着陸世界一周飛行を達成。ボルシュベックCEOも元スイス空軍のパイロットで腕前は引けを取らない。