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【中野友加里のスケーターたちの素顔】力出し切って引退 「美姫、お疲れさま」 (2/5ページ)

2014.4.14 13:20

  • フィギュアスケートのジャンプ=2014年2月17日現在

 私が早大に入学し、横浜で佐藤信夫コーチに師事するようになったとき、すでに教え子だった美姫との仲も深まっていきました。シニアに上がってからも遠征の部屋が一緒だったりしたので、お互いに気心が知れ、よく練習帰りにお茶をしながらスケート談義に花を咲かせたりしました。性格はかなり違う2人でしたが、なぜか相性は良かったのです。

 出産後を取材

 そんな彼女のサプライズな発表が、長女出産でした。妊娠も知らされていなかった私がそのことを伝えると、「あれっ、知らなかったっけ」と笑う美姫に唖然(あぜん)としたのを覚えています。

 昨年(2013年)8月、私は彼女のお母さんに、美姫を取材させてほしいとお願いにいきました。

 出産発覚直後から、世間には彼女に対する冷ややかな声もありました。しかし、フィギュアスケートの世界で、子供を産んでもう一度リンクに戻ってくるというのは大変な選択なのです。それを2度も世界女王になった美姫がやろうとしている。私もその過程を見てみたかったですし、昔から一緒に競技をしてきた私にしか聞き出せない心の内もあると思ったのです。

 取材許可をもらい、テレビカメラを持ち込んだときの様子が冒頭のシーンです。

 彼女は復帰当初、「ジャンプをひとつひとつ戻していくのがこんなに大変だとは思わなかった。特に得意だったルッツが跳べない」と悩んでいました。

苦しいことから逃げなくなっていた

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