今、「嫁ぐ家の家風に染まる」というと、「なんて古い!」などといろいろなご意見があるかと思います。けれど、それを踏まえた上で、私なりの考えをお話しさせていただければ幸いです。もちろん、結婚をしたことのない私が偉そうに言えることではありませんけれど、かつてのパートナーとの関係や、会社を経営して人を育ててきた経験から、「長く人と一緒にいるということは、どういうことなのだろう」と私なりに考えてきたのです。
我を通さず受け入れる
結婚というのは、「お互いのイヤな部分を、どこまで許せるか」ということなのではないでしょうか。恋愛中はお互いのイヤな部分は目に入りませんが、一緒に生活するとなるとそうはいきません。それこそ、掃除の仕方からお味噌汁の味付け、ご飯の炊き方、冷房の温度までが違う。ささいなことからぶつかり合ってしまうことも多くなると思います。
でも、大事なのはそこで我を通すのではなく、いったんは受け入れる努力をすること。互いを愛しているからこそ、まずは互いの常識を受け入れてみてほしいのです。