花嫁衣装も同じ。一度真っ白になって、相手の家の色に染まってみる。それを消化した上で、自分たちの新しい色を作り上げていく。そういった大切な教えが、白無垢からお色直しへという衣装に込められているのではないでしょうか。
少しだけかわいらしさを
結婚は、自分たちだけのものでは決してありません。最初は「愛さえあれば2人だけで生きていける!」と勢いで押し切ってしまっても、愛の形はいずれ変わっていくもの。自分たちの家庭を新しく作るということは、同時に、互いの家族や友人たちと、確かな関係を築き合うということでもあります。だからこそ、最初の段階から、きちんとした礼儀を持って接したいものです。
私もウェデング着物をデザインするときは、本人だけでなく、おじいさまやおばあさまをはじめ、参席してくれた全ての人に「かわいいね」といってもらえる衣装にすることを心がけています。
まずは、クラシックなものにすること。それからもう一つは、モダンなデザインであっても、どこかにほんの少しかわいらしさをしのばせておくことです。モダンなだけ、大人っぽいだけでは、どうしてもとがったような印象になってしまいますから。