そこで、40年以上にわたってハンセン病患者・回復者の支援に取り組んできた日本財団に支援を要請。東日本大震災の復興支援でも活躍している「日本財団学生ボランティアセンター(Gakuvo)」と連携し、被災家屋の修復に当たる大学生のボランティア隊を日本から派遣することになった。
現地に調査団が入ってから1カ月余りで体制を整え、2月12日に第1陣の18人がクリオン島に向け出発した。
ハンセン病についてはほとんど知らなかったという学生たちは、どうしてこの活動に参加しようと思ったのだろうか。
「東日本大震災で、発生直後からフィリピンは支援の手を差し伸べてくれたと聞いた。その恩返しがしたい」(宮城学院女子大学の作間温子さん)
「とにかく今困っている人がいると聞いて、手助けしたいと思った」(日本文理大学の塩崎敦史さん)
出発前につづられた思いはさまざまだ。フィリピンの被災地が、3年前の東日本大震災の光景と重なり、参加を決意した者も多かった。