住人の一人のヒポリット・ユーリン・ミアノさん(71)は「日本から学生ボランティアが駆けつけてくれたことに私は心から感謝している。本当に素晴らしいことだ」と、修復を終えた自宅を見て笑顔で語った。
単に家屋を修復するだけであれば、現地の大工に資材と資金を提供すればよい。だが、ボランティアが入って作業をすれば、被災で傷ついた島民の心を癒やし、希望を持ってもらうことができる。
3月末までに4陣で約80人が現地に入り、修復した家屋はプロジェクト全体で計35棟になった。参加した学生は帰国後も、フェイスブックなどで島民と交流を続けている。
クリオン島と日本、そしてハンセン病患者と若者をつなぐため、参加者には島での経験を周りにも伝えてほしい。(日本財団広報チーム 宇田川貴康/SANKEI EXPRESS)