米フロリダ州のスペースコースト【拡大】
今回、物資運搬ミッション以上にスペースXがこだわったのが、打ち上げロケットの回収・再利用に向けた軟着陸実験だ。スペースXは昨年(2013年)9月、ロケット着陸時の衝撃を和らげるため、落下時にエンジンを逆噴射させるテストを実施。実験は成功しかけたが、最後の段階で機体の回転によって生じた遠心力で燃料がうまく流れなくなり、ロケットは海面に激突して大破した。
このため、エンジンの逆噴射に加えて、ロケット底部に装着した4本の脚(打ち上げ時には収容)を展開して直立した状態で着陸させるという方法を考案。今回の実験では、ドラゴンを切り離した後に逆噴射。4本の脚を広げ、ファルコン9ロケットの1段目は無事大西洋に着水したという。
「実験は成功した」
記者会見したスペースXの最高経営責任者(CEO)、イーロン・マスク氏(42)は「完璧ではないが、実験は成功した。目指すゴールへはまだ多くの困難が待ち受けるが、意義ある一歩を踏み出すことができた」と語った。さらに、今後は軟着陸の精度を高めるとともに、回収にも困難が伴うため、最終的にはロケットが打ち上げ発射場近くに戻るように改良を加えていく方針を明らかにした。