年始に、朝田隆筑波大学教授が率いる研究者グループが、運動が認知症予防に有効かどうかの大規模な研究に着手することが発表されました。これまでは、認知症にならずに年を重ねている人々の生活習慣を解析するといったことが研究されてきました。今回は、あらかじめ登録された方々の運動習慣と、今後起きるかもしれない認知症発症の度合いを数多くの方々で調べることにしています。
もともと、筋肉と神経は持ちつ持たれつの関係にあります。胎児の発育段階で、筋肉と連携をとれなかった脊髄の神経細胞が間引きされて消失していきます。また、運動が脳に刺激を与え、覚醒度を上げて活性化させることも広く知られるようになりました。こう考えると、運動はどうやらメタボリックシンドロームの治療や予防だけでなく、脳を健やかに保つためにも役立ちそうです。徒歩を増やし、階段を使うのも良いでしょう。
春です。脳のために少し運動を始めてみましょう。(秋葉原駅クリニック院長 大和田潔/SANKEI EXPRESS)