「ALL JAPAN プロジェクト 2014(AJP)」の実行委員長である緑川賢司氏(47)は、こう力を込める。緑川氏は、全国の中小製造業者が製作したコマで競う「全日本製造業コマ大戦」協会の会長を務めている。
「最近の日本を見ていると、夢も希望も描けないと思っている人たちが多くいるかもしれないが、世界各地におもむくと、『日本から学びたい』という声をよく聞く。そうした声に耳を傾け、10年後の日本を考えていきたい」と、緑川氏はプロジェクトの意義を強調する。
AJPを日本が誇る「ホンモノ」を知る絶好の機会と位置づけるのは、副実行委員長で全日本伝統文化後継者育成支援協会代表理事の木村麻子氏(35)。
「失われた20年を経て、日本はどこか漠然とした不安に包まれている」と憂い、「世界に誇れる日本のホンモノを知ることで、一人一人が輝きを取り戻せる」と期待する。