「リピーターになるゲストが多いし、スタッフも長く勤める人が大半。信頼関係が家庭のような居心地の良さにつながっているのかも」。勤続9年というウエーターのマーティンは、優しい笑顔を見せる。
所変わって、島の西端にあるネグリルは70年代にはヒッピーの聖地として栄えた町。すべての人に開放された長い「7マイルビーチ」を通じてツーリストとローカルが融合し、独自の文化が生まれていた。
30年前に移住し、今ではホテルを運営しているという元ヒッピー男性に出会う。彼が目指すのは地域密着型のリゾートステイだという。
「小国で自給率が低いため、食材の多くはマイアミからの空輸頼み。観光客が独自の食文化に触れるのは難しい。だから僕のホテルでは、調理用バナナやキャッサバなど地元野菜を使った伝統料理を出すことに。近年成功しつつある無農薬栽培は、生野菜が貴重なこの地で、たちまち人気メニューになりました」