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【Q&A】「混合診療」拡大へ 選択肢広げ患者負担軽減 (2/3ページ)

2014.5.8 11:10

経済財政諮問会議と産業競争力会議の合同会議であいさつする安倍晋三首相(左)。「混合診療」拡大案の取りまとめを指示した=2014年4月16日、首相官邸(共同)

経済財政諮問会議と産業競争力会議の合同会議であいさつする安倍晋三首相(左)。「混合診療」拡大案の取りまとめを指示した=2014年4月16日、首相官邸(共同)【拡大】

 Q なぜですか

 A 自由診療は、飲む薬が安全かや、治療に効果があるかが確認できていないからです。保険診療との組み合わせを認めると、根拠の分からない治療を助長する可能性もあります。自由診療が広まれば、所得が高い人だけが受けられる医療が拡大してしまうとの指摘もあります。

 Q 全額自費になると負担が重いですね

 A 例えば、がんや難病などの治療に取り組む人が、新しい薬や治療法を試したいと思っても、公的保険がまったく使えなくなるので、支払う医療費は一気に増えてしまいます。患者の負担を減らし、治療の選択肢を広げるべきだとの意見もあります。

 Q 混合診療が認められる「一部の例外」はどういうものですか

 A 国は現在、審査が済んだ一部の先進医療などで混合診療を認めています。「保険外併用療養費制度」といって、先進医療は全額自費ですが、他は保険が使えるのです。4月現在、がんの重粒子線治療など96の技術が登録され、計1235カ所の医療機関で受けられます。これらの治療は、将来、保険適用するための評価段階という位置付けです。

厚生労働省は慎重派 飲む薬が安全か、治療に効果があるか

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