ラフを見てもらった
作中では、弁護士活動のかたわら、闘争に力を注いだマンデラ(イドリス・エルバ)の青年時代から、まるで虫けらのような扱いを受けた獄中生活を経て、1994年の民主選挙で大統領に就任するまでの人生が、彼を支えた2番目の妻、ウィニー(ナオミ・ハリス)ら家族との愛憎を交えて描かれている。主題歌「オーディナリー・ラブ」はU2が本作のために書き下ろしたもので、先の米アカデミー賞で歌曲賞にもノミネートされた。
映画化を持ちかけた時点で、シンは「もしかしたらアパルトヘイトは近い将来、本当に撤廃されてしまうのではないか」と浮足だつ社会のムードに希望を持っていた。「内外でアパルトヘイトへの抗議運動が起こり、南ア政府に圧力がかかった結果、潮目が変わったからです。25年前は撤廃に向けて大きく動き出した節目の年でもありました」