皮膚から分泌される脂質は、食べ物やストレスで変化します。9-ヘキサデセン酸は、ラードやヘッドとよばれる動物性脂肪に含まれるパルミチン酸から生成されます。壮年期になって、体臭が気になるようになってきたら、動物性脂質の摂取を控えてメニューに魚を増やすことにしましょう。耳の後ろや後頭部から多く分泌されるので、入浴時にはその付近をよく洗い、時々ウエットティッシュでぬぐうと良いかもしれません。
ミドル脂臭と呼ばれる、より若い30代男性の世代の匂いも、同じ場所に強く発生します。この体臭は、ノネナールとは異なるジアセチルという物質であることが、化粧品会社マンダムによって明らかにされました。
体臭は、生き物の証しでもあります。気にしすぎるのは良くありません。子供が「お母さんやお父さんの匂いがする」と言って安心するのも、ごくごく自然なことです。人は、無臭無菌で生きていくことはできません。匂いに過敏にならず、不快にならない程度におさえながら、暮らしていくことを心がけることにしましょう。(秋葉原駅クリニック院長 大和田潔/SANKEI EXPRESS)