記念館のボランティア学生によると、言葉や服装などからみて、中国本土からの来館者は連日、数百人に上る。入場料は10香港ドル(約130円)。
記念館側は、100香港ドルの寄付で、事件に関する資料や画像、証言などを記録したUSBメモリーを渡している。中国本土ではタブーである天安門事件そのものを知らない若者も少なくなく、訪問客が持ち帰ったメモリーの情報が拡散することを期待している。
事件から25年の節目を控え、香港の複数の大学も事件に関する展示や討論会などを相次ぎ開いている。しかし、中国本土から香港に留学中の学生約7万人には学生団体などを通じ、活動に参加しないよう口頭で要請があった。
広東省深●(=土へんに川、しんせん)市在住の高橋重雄氏(64)は記念館で「25年前は広東省恵州市で工場長をしていたが、中国全土が大混乱に陥ったとか、軍が南下してくるといった噂が飛び交い、恐怖感も募った。ここで展示を見て、真相がよく分からなかった事件の深刻さを改めて知った」と話した。(香港 河崎真澄/SANKEI EXPRESS)