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上野の森美術館 木梨憲武展 あふれる生命力 多彩な300点 (2/3ページ)

2014.6.4 14:50

【「感謝」2013年】木梨憲武(のりたけ)さんの作品は生命力あふれる木々や花をモチーフにしたものが多い。ブーケの花がキャンバスをはみ出し、壁にまで広がる(提供写真)。(C)NORITAKE_KINASHI

【「感謝」2013年】木梨憲武(のりたけ)さんの作品は生命力あふれる木々や花をモチーフにしたものが多い。ブーケの花がキャンバスをはみ出し、壁にまで広がる(提供写真)。(C)NORITAKE_KINASHI【拡大】

  • 大胆な色使いや構図を用いつつも緻密な描き方をするのが木梨憲武(のりたけ)さんの作品制作のスタイル=2013年3月18日(高橋宗正さん撮影)
  • 【「セーヌ川」1994年】絵を描くきっかけとなった作品。バラエティー番組「とんねるずの生でダラダラ生かせて!!」の企画でパリに行き、岡本太郎さんのキャラクターに分する憲太郎が現地の若いアーティストと対決、キャンパスにマジックで下描きなしで4、5時間で一気に仕上げた作品(提供写真)。(C)NORITAKE_KINASHI
  • 【「フミヤ家の薪」2014年】藤井フミヤさんのお家に遊びに行った際、置いてあった薪と彼の奥さんのパッチワーク材料の布で、オブジェを制作。薪がハワイアン風のこんな姿に変身した(提供写真)。(C)NORITAKE_KINASHI
  • 絵の具箱の中に木梨さんの顔が…=2014年5月19日、東京都台東区の上野の森美術館(寺河内美奈撮影)

 ≪ユーモアいっぱい 「ノリさん」ワールド≫

 生命力あふれる木々や花の作品が多い。「感謝」(2013年)はブーケの花がキャンバスをはみ出し、壁にまで広がる。また、新作「春のにおい」(14年)など、移ろう季節と自然への感謝にあふれた作品も力強い。

 展示室は「とんねるずのノリさん」の芸風同様、明るく軽やか、ハッピーな空気。隅に木梨さんそっくりの女性監視員(もちろん人形!)が座っていたりと、随所にユーモアやいたずらも。馬券の裏や帽子に描いた絵も楽しい。また、手と手を描いた「REACH OUT」シリーズ、極細ペンで何百人もの友達を描いた「Friends」(03年)には、人とのつながりを大切にしてきた木梨さんの姿勢があらわれている。

 こうした広い交友から生まれたコラボレーションも見どころ。ひときわ目をひくのが、彫刻家・山本麻璃絵(まりえ)さんと制作した「heavenly bird-天国の鳥」(14年)。高さ約3メートルに及ぶ木彫だ。さらにビーズアーティスト、田川啓二さんとの美しい共作のほか、妻で女優の安田成美さんや息子たちとの心温まるコラボレーションも。終始ポジティブな憲武ワールドは、難しい芸術解釈を超えて、見る人に元気を与えてくれるだろう。(EX編集部/SANKEI EXPRESS

ガイド:木梨憲武展×20years INSPIRATION-瞬間の好奇心」

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