イタリア人のザッケローニは度重なる病気やけがで20歳前に現役選手を引退した。若くして指導者としての研鑽(けんさん)を積み、下部チームの指揮からのし上がり、セリエAのビッグ3、ACミラン、インテル、ユベントスの監督を歴任した。そのザックも代表監督は日本が初めて。もちろんW杯も初めて。欧州に再び自らの名をとどろかす絶好機となる。
日本は98年フランス大会から数えて5大会連続出場。岡田武史はフランス大会では井原正巳をスイーパーに置き、南アフリカ大会では阿部勇樹をアンカーとしてボランチの後ろに配置してW杯直前に守備的布陣を選択した。日韓大会のフィリップ・トルシエは自分こそ王であるといわんばかりに試合ごとに布陣を変え、チームを混乱させた。ドイツ大会のジーコは選手を信頼する余りに混乱を収拾する術を持たなかった。
初の経験豊富な外国人監督としてW杯での日本を指揮するザックは、列強を攻め抜いて結果を得ようとしている。そのための準備に自信も持っている。誰よりも日本人が、その実現を驚きたい。