首相官邸で梅娘の表敬を受けた安倍晋三(しんぞう)首相=2014年6月12日(酒巻俊介撮影)【拡大】
実際、安倍首相は2012年9月の自民党総裁選で、「安倍カラー」の政治理念を共有する超党派の保守系議員連盟「創生『日本』」に所属する自民党議員に担がれ、麻生派(為公(いこう)会)などの支持も得ることで、再選された経緯がある。所属する清和研からは町村信孝会長が出馬し、町村派は分裂選挙となった。
野中広務(ひろむ)、加藤紘一(こういち)の両元幹事長ら安倍首相に批判的な大物議員が引退していたり、財政状況が逼迫(ひっぱく)しているため安易な財政出動が困難という制約もあったりして、「安倍カラー」一色が当たり前のような政治状況を醸している面もある。
となれば、気になるのは、振り子がある一方に振れすぎてしまうと、その反動は大きく、どうかすると、安倍首相の後は混乱を招くということである。振り子の振幅が大きければ大きいだけ、混乱も増幅しかねない。(松本浩史/SANKEI EXPRESS)