梅雨明けが「まだか」と待ち遠しいこの時期。ひと足早く、家の中に爽やかな風が通り抜けるような花あしらいを楽しんでみてはいかがでしょうか。
今回は、つる植物のサンキライ(3本)と、釣り鐘に似た可憐な花を咲かせるベルテッセン(2本)に、ローズマリー(2本)やマリーゴールド(2輪)といったハーブを組み合わせた、涼感のあるアレンジをご紹介します。
花瓶からシャワー状に
涼感を出すポイントは、つる植物の特徴を生かして、花瓶から下へとシャワー状に、流れを生み出すように草花をいけることです。そのため、今回メーンで使う花瓶には、丈がある、細口のガラス瓶3本を選びました。サンキライとベルテッセンのダイナミックな流れを生かすため、花瓶は最低でも20センチ、25~40センチぐらいの高さが欲しいところです。口の直径も、できるだけ細い方が花材がきっちり止まるうえ、アレンジ全体が締まって見えて素敵です。
サンキライ3本を花瓶にいける際、枝ぶりを見て全体の流れが放射状になるように意識しましょう。サンキライは、3本の長さを少しずつ変えて。さらにサンキライの上にのせるように、ベルテッセンを花瓶に挿します。長さはサンキライよりやや短かめにして、リズム感を表現します。