シーア派国家のイランにとって、シーア派主導のイラクのマリキ政権の存続は周辺のスンニ派諸国と対抗する上で死活問題。米紙ニューヨーク・タイムズによると、イランはイラク軍への助言のため、革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」の要員十数人を派遣、毎日2便の輸送機で軍事物資を送っている。
イラン外務省報道官は否定したものの、バグダッドの飛行場を拠点に無人偵察機も飛ばしているとされ、米軍はイランと「呉越同舟」の状況でイラク軍支援策を探ることになる。
さらに、イランと盟友関係にあるシリアのアサド政権が24日、イラク領内のISIL拠点を空爆し、スンニ派住民に多数の死傷者が出たもようだ。
ISILはシリア内戦で台頭、今月(6月)に入りイラク北部の支配地域を急拡大させた。敗走したイラク軍の武器を大量に入手し、国境を自由に往来。イラク、シリアの混乱は一体化が進み、中東全体に波及する懸念も出てきた。