菊地直子被告の「認識」をめぐる証言、供述=2014年6月29日現在【拡大】
菊地被告がほぼ一方的に指示を受けるだけの立場だったことが、事件の核心をさらに不鮮明にさせた。実験施設での被告の役割、指示の内容、薬品を運んだ状況…。細部をめぐり延々と続く検察と弁護側の応酬に、裁判員が疲れた表情を見せることも多かった。
公判の途中からは証人の言葉の信用性にも疑問符がつき始めた。
元幹部の井上嘉浩(いのうえ・よしひろ)死刑囚(44)は「菊地被告は『警察に見つかれば終わりだ』と話していた」と証言。だが別の日に出廷した元幹部、中川智正(なかがわ・ともまさ)死刑囚(51)は「人殺しの道具を作るとは思っていなかっただろう」と逆の説明をした。
2人は過去のオウム事件裁判でも対立した因縁がある。中川死刑囚が「意地になって反対のことを言っている」と井上死刑囚を批判するなど審理は荒れ模様となり、判断はさらに難しくなった。