1人目のピニジャはほぼ真ん中、2人目のサンチェスは右に跳び、完璧な読みと反応で止めた。味方も2人が失敗したが、最後は相手のキックがポストをたたいて外れた。すさまじい重圧に包まれた時間を「自分の仕事に集中した。家族は心臓まひを起こしそうになったかもしれないけど」と振り返り、次々に駆け寄る仲間の祝福を気持ちよさそうに受け止めた。
「戦犯」から立ち直り
4年前の苦い記憶を振り払った。前回大会のオランダとの準々決勝では、ロングボールに飛び出したが触れずに同点とされ、結局逆転負け。敗退の戦犯と批判され「すごくつらかった。精神的にバランスを崩した時期もあった」と打ち明ける。支えたのは代表のチームメートだった。「どれだけの仲間が励ましてくれたことか。みんなの助けで立ち直れた」と感謝する。
この日もダビドルイスやフレジらがPK戦の直前まで声をかけ、勇気づけた。「運命を決める瞬間に、すごく支えになることを言ってくれた」と感激の涙を流してゴールマウスに立ち、見事に思いに応えた。
悲願の地元開催での優勝へ、難関を乗り越えた。
頼もしい34歳の守護神は「多くの人が優勝してほしいと期待してくれている。これからも集中して戦い、夢を実現させなくては」と頂点を見据えた。(共同/SANKEI EXPRESS)