本格的な夏にはまだ少し早いが、由比ガ浜では(7月)1日午前、鎌倉市内の3海水浴場合同の海開き式が開かれた。午前10時過ぎ、式典が始まりますよという前打ちの花火がパンパンと威勢のいい音を響かせる。
そういえば小学生の頃、運動会の朝には花火があがった。半世紀も前の話だ。
そうか鎌倉ではいまも花火があがりますか。このレトロなワクワク感は意外に魅力的だ。歳をとったかな、やっぱり。
鎌倉の海開きは毎年、海の家の組合が主催する神事の部分と市が主催する式典の2部構成になる。実質的にはひとつながりのようにも思えるが、政教分離ということでしょうね。海の伸びやかさに比べると、人の世はやや窮屈だ。
その神事。鶴岡八幡宮の禰宜(ねぎ)さんが海の安全を祈願し、巫女(みこ)さんが浦安の舞を奉納する=写真。「波穏やかで安泰な日本を」と祈る舞だ。鎌倉の海水浴場は昨年、海の家のクラブ化や風紀の乱れが大きな問題となり、その対応に追われた。