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観客自身の記憶を呼び起こしたかった 映画「思い出のマーニー」 米林宏昌監督インタビュー (3/3ページ)

2014.7.18 13:10

 2人のいないジブリ

 真っ赤なトマトに包丁を入れたときに感じられるみずみずしさ。湿地の水に足を入れたときの冷たさ。夏草の上を走る様子。細部が丁寧に描かれている。「物語をよりリアルに感じてもらうため、見た人自身の記憶を呼び起こしたかった」。そんな米林監督のマジックは、音楽にも生かされている。登場人物たちが何度もハミングする名曲「アルハンブラの思い出」は、夢と現実の境界をどんどん消してゆく。

 昨年(2013年)、宮崎監督は「風立ちぬ」を最後に長編アニメから引退を宣言。約8年の歳月を費やした高畑監督の「かぐや姫の物語」が公開された。米林監督は「2人のいないジブリはこんなものか、とはいわせません」と力を込めた。7月19日、全国公開。(文:櫛田(くしだ)寿宏/撮影:財満朝則/SANKEI EXPRESS

 ■よねばやし・ひろまさ 1973年7月10日、石川県生まれ。スタジオジブリ入社後、アニメーターとして活躍。2001年「千と千尋の神隠し」、04年「ハウルの動く城」、08年「崖の上のポニョ」、11年「コクリコ坂から」、13年「風立ちぬ」などで原画を担当。10年「借りぐらしのアリエッティ」で監督デビュー。

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