米グーグルが2017年の実用化を目指し開発中の自動運転車について、米連邦捜査局(FBI)が、犯罪者やテロリストに悪用される危険性を指摘した内部報告書をまとめていたことが18日までに分かった。
英紙ガーディアンが報じた。報告書は、ハンドルを握らず両手を自由に使えることから犯罪者が銃を乱射しながら逃走したり、テロリストがプログラムを変更し自動車爆弾として使ったりする恐れを指摘。“リーサル・ウエポン(致命的な武器や凶器)”になり得ると警告している。自動運転車の実用化には安全性の確保や法整備など課題が山積しているが、新たに捜査当局がブレーキをかけた格好だ。
カーチェイスに革命
「法の執行者と、それに敵対する者の双方の行為に大変革をもたらすだろう。特にカーチェイスには革命が起きる」
FBIの報告書は、捜査における自動運転車のメリットとデメリットを分析したもの。