マレーシア機撃墜の状況=2014年7月3日と7月18日、ウクライナ東部。※日時は現地時間。ウクライナ国防当局調査機関の資料を基に作成【拡大】
ケリー氏は番組で「酔っ払った親露派が犠牲者の遺体をトラックに詰め込み、墜落現場から運び去った」と語り、親露派による証拠隠滅に強い危機感を表明した。また、「ロシアのプーチン大統領は全面的な調査を確実にするために努力すると言いながら、(7月)18日は75分間、19日は3時間しか(調査団が)現場に接近できなかった」と非難した。(キエフ 佐々木正明、ワシントン 加納宏幸/SANKEI EXPRESS)
≪プーチン大統領「事件の責任はウクライナ」≫
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領(61)は7月21日、マレーシア機撃墜事件について、ビデオ声明で「ウクライナ東部の戦闘が再開されていなければ、悲劇も起きなかっただろう」と述べた。事件の責任はウクライナにあるとの見解を改めて示した形だ。プーチン政権が、親露派武装勢力との「決別」を宣言するのは難しく、政権がいっそう態度を硬化させる可能性も指摘されている。
プーチン氏は声明で、親露派を東部の「代表者」と称し批判を避けた。国際民間航空機関(ICAO)の専門家や「しかるべき国際委員会」による現地調査が不可欠だとし関係者に安全確保を呼びかけた。プーチン政権は和平交渉失敗の責任をウクライナ側に転嫁しており、撃墜事件もその延長にあると主張している。